2024.08.21 by haishima
埼玉県のトヨタプリウス様より大きな事故の保険修理のご依頼でした。
右側面をフロントからリヤバンパーまで大きくぶつけてしまったお車です。
部品は全て新品部品と交換する内容で修理する事になりました。
大きな部品はフロントフェンダー ドア2枚 リヤフェンダーとなりました。
新品部品は色が塗装されていると思っていらっしゃる方も多いのですが、実際は塗装されていない状態で入荷し修理工場でお車の色に合わせて塗装いたします。
ですので、修理工場の技術レベルによって仕上がりが大きく違ってしまうわけです。
フェンダーとドアについてはボルトオンパネルと言いまして、ボルトで固定されている部品なのですが、リヤフェンダーは溶接パネルといいまして、ボデーに直接溶接されていますので、交換には溶接を全て剝がす必要があり、とても手間がかかり難しい作業となります。
このプリウスはホイールアーチ部分が溶接ではなく接着で固定されていますので、新車同様に接着で固定しました。
フェンダーとドアの新品部品は下地用塗料サフェーサを塗装して、上塗り塗料の密着を高め更に耐候性を増します。
塗装準備が全て終わったら上塗り塗装を行います。シルバーメタリック塗装なので部品を全て取り付けして色の違いが生じないようにまとめて塗装いたしました。
塗装とはなかなか繊細なもので、同じ塗料を使用してもガンの設定や温度、湿度、圧縮空気の圧力と、もちろんガンの動かし方の微妙な違いで、わずかな色差を生じてしまいます。
ロボットではなく生身の人が塗装するため、すべての塗装作業を同じ動作で行うのは不可能なためこのように万全を期してパネルを車に取り付けして全て一緒に塗装しています。
これは工場や人によってこだわりや作業方法が違うため、正解がどれなのか?は分かりませんが、当店では僅かな色差も生じさせないように、という目的と表面だけの塗装にすることでホコリなどの付着を最小限に抑えるために写真の様に塗装しています。
塗装の後はブース内で高温焼き付け乾燥を行い、磨き作業から部品の取り付け、最後にコンピューター診断機でトラブルコードのリセット作業を行ない完成です。
どうしても多くの部品を取り外してしまうため、コンピューターがエラーを感知して警告表示が残ってしまうため、部品を取り付けした後に診断機によるリセット作業が必要になるのです。
今回は保険を使用した修理でしたのでお客様の出費はありませんでしたが、もし保険が使用できないと大変な出費になる修理内容でした。
最近のお車は部品も高額で修理費は高くなりがちです。
車両保険の加入は以前よりも重要になってきていると思いますので、未加入の方は万が一に備えてご加入をお勧めいたします。
この度は数あるショップから当店をお選びいただきまして誠にありがとうございました。
感謝・報恩・貢献 お客様とのご縁に心より感謝申し上げます。
トヨタプリウスのキズへこみの鈑金塗装修理 保険修理 事故修理は埼玉県さいたま市のドライバーズピットへ