2022.06.26 by haishima
埼玉県のマツダRX-7様よりオールペイントのご依頼です。
希少車種で特別に人気のあるセブンですね。今ではプレミア価格で取引される高級車となりました。特にアメリカでは相当な高額で取引されている様で、こちらのお客様も盗難防止のために様々なセキュリティを装着されておりました。
もう既に格好の良いお車なのですが、補修歴がありパネルによる色違いや色の褪せもあり、オールペンをご用命いただきました。
現在はシルバーメタリックですが、スポーツカーらしくソリッドからのホワイトへの色変え全塗装となります。
かなり高額なオールペンとなりますので、当店としても心して作業にあたりたいと思います。
今回はフロントバンパーとリヤバンパーを社外のエアロパーツに交換とリヤウイングスポイラーの新設もご依頼いただいておりまして、社外バンパーのフィッティング作業中の写真です。
今回のオールペンはこの作業が一番困難な作業となりました。やはり社外パーツは建付け調整が果てしなく大変です(;^_^A
ここで手を抜くと、最終的な仕上がりレベルがガクンと数段下がってしまうため、焦らず、慌てず、じっくりと何度も何度も取付しては確認、外して調整、再度取付、確認と繰り返して可能な限りぴったりフィッティングするように手を尽くしました。
板金も必要な箇所も沢山ありましたので、丁寧に板金作業も行ってから塗装準備をして下塗りのサフェーサ塗装を行いました。
この写真以外にドアとフード、左右のフェンダーなども塗装していますので、それはそれは大変な作業です。このサフェーサの塗装はとても重要で、対候性を高め、上塗り塗料の密着を高め、更に旧塗膜を抑え込む働きがありますので、しっかり焼き付けして硬化させる必要があります。
サフェーサの焼き付け乾燥後に塗装面を全て研磨してから洗車を行い塗装ブースに再度入れてマスキングを行います。そしていよいよ上塗り塗装となりました。
白のソリッドカラーですが、上塗りにクリヤーを塗装するツーコートソリッドカラーなので、埃などが目立ちやすいため、塗装する前に塗装ブースを洗浄して綺麗な状態にしてから塗装いたします。
エアロパーツは形状が複雑で、普通のスプレーガンでは綺麗に塗膜を作れないため、小型のスプレーガンと併用しながら丁寧に塗り込んで塗装しました。リヤバンパーは下部のカーボン部分にクリヤー塗装のみ行っています。黒いカーボン部分が美しいですね。
白色の場合、光を反射してし合うため塗り肌が分かりずらくて塗り込みが難しい色なのですが、綺麗に均等の肌を作れました。
ようやくここまでくれば完成間近となります。ブース内でしっかり焼き付けを行い、磨きで仕上げて取り付けして完成です。
丁寧にフィッティングをしておいたため、取り付けはスムーズにできました。最後にガラスコーティングをして完成いたしました。
RX-7のオールペイントは初めてでしたが、部品と部品の隙間がとてもタイトなため、とても難しい作業が多かったと思います。しかしこの完成した姿を見ると、それまでの苦労や疲れが吹っ飛んでしまいました。
この流れるようなデザインは何とも言えない美しさがあります。ボンネットとルーフ、リヤゲートにはまるで水が流れるような柔らかいカーブがあり、これが何とも言えなく綺麗なデザインでうっとりしてしまいます。
社外のエアロパーツも大変苦労しましたが、違和感なく綺麗に取り付ける事ができました。
お車のお渡しの際に、お客様が大きな声で「オー!こんなに綺麗になるんだ!」と叫ばれましたが、大変喜んでいただけてこちらも大変うれしくなりました。
このお車のためにリフト付きの駐車場も新設されて、納車されるのを首を長くしてお待ちいただけたという事なので、綺麗になったお車を眺めながらガレージングを楽しんでいただきたいと思います。
この度は数あるショップから当店をお選びいただきまして誠にありがとうございました。
感謝・報恩・貢献 お客様とのご縁に心より感謝申し上げます。
マツダRX-7の丁寧な全塗装、オールペンのご用命は埼玉県さいたま市のドライバーズピットへ